USB Type-Cドックの選び方

 

USB-CのMacBook シリーズを使う上でアダプタは必須です.

 

例えばこういうの.

 

MacBook Proと一緒に持ち運ぶには,ちょうど良いと思います.

USB Type-A端子はまだまだ出番が多いですからね.

 

でも家では使いたくありません.

HDMIとかUSB Type-Aとか電源とかをMacに直接繋いでしまったら,せっかくUSB Type-Cにまとめたのに台無しじゃないですか.

 

HDMIやUSB Type-Aに分岐する部分(アダプタ本体)はMacから離して置くべきだと思うのです.

 

そこで,同様のアダプタで,Macとの接続ケーブルが長い(50cm以上の)製品を探しました.

すごく探したのですが...無い...

 

 

PCから遠く離れたところにアダプタを配置するには,現状ドックしか選択肢が無いようです.

 

2018年7月16日追記

 こんなのを見つけました。これと1〜2mのケーブルをセットで買えば良さげです!!

 

 

 

USB Type-Cドックについて調べる

Amazonで「USB Type-C ドック」などと検索すると,たくさんのドックが出てきます.

 

あまりに多いので,どれを買えばいいかすっごく悩みました.

 

同じような製品なのですが,価格差が結構あったりレビュー数にも大きな偏りがあったり.

 

そこで,主だったUSB Type-Cドックについて調べ,製品ごとの違いを整理することにしました.

 

通信規格の違い

USB Type-Cドックは,その通信にThunderbolt 3を使用するものとUSB 3.1を使用するものに分けることができます.

 

そもそもUSB Type-C端子にはUSB3.1規格の通信のほかに,より高速なThunderbolt 3規格の通信に対応しているものがあります.

 

Thunderbolt 3は対応してるホスト製品が少ない(ハイエンドPC,MacBook Proなど)の代わり,40Gbpsと非常に高速な通信が可能です.

 

USB 3.1はUSB Type-CであればほとんどのPCで使用できるようです.通信速度はGen.1(5Gbps)が一般的で,10GbpsのGen.2に対応したドックは確認できませんでした.

 

それでは,通信速度以外の違いに着目するために,個々の製品を見ていきます.

 

ラインナップの調査

Thunderbolt 3(TB3)ドックの例

 最高40Gbpsで通信が可能な,現状最高性能の通信方式を採用したドックです.

 

お値段も最高ですが,昨今のドックブームに呼応してか,複数メーカーから出ています.

 

 

 

 

 

 

 

 

 USB 3.1ドック(USB-Cドック)の例

Thunderbolt3に比べ,より一般的なUSB3.1通信を使用しています.

 

端子形状は同じですが通信方式が大きく異なります.

 

 

 

USB 3.1 Type C PD Charge MST PD DOCK DUD16A0 マルチドッキングステーション

USB 3.1 Type C PD Charge MST PD DOCK DUD16A0 マルチドッキングステーション

 

 

 

 

 

 

 

 

調査結果のまとめ

両者の特徴

Belkin,Micro Solution,STARTECH,CalDigitは通信方式の異なる2種類の製品を出しています.

 

またUSB3.1規格で通信を行うドックを各社とも「USB-C Dock」などと言っています.

Thunderbolt3もUSB Type-C端子じゃねーかとつっこみたくなります.

 

さてそんな両者の違いや共通点をまとめると下記のようになります.

 

 

Thunderbolt3

USB3.1(USB Type-C)

 

Belkin

Micro

StarT.

CalD.

Belkin

Micro

StarT.

CalD.

Kens.

5K60Hz

 

4K60Hz

2

2

2

2

4K30Hz

2

2

2

2

FullHD60Hz

2

2

2

2

2

2

2

2

FullHD30Hz

2

2

2

2

2

2

2

2

TB3外部

USB-C外部

USB-A

3

5

2

3

3

3

3

3

3

eSATA

2

DP

HDMI

Ethernet

オーディオ

SD

PDワット

85

60

85

85

60

60

60

60

60

 

【Thunderbolt3系】

  • 5Kの接続が可能(Micro Solutionsもおそらく可能,おそらく60Hz対応)
  • 4K60Hzのディスプレイを2台接続可能
  • USB3.1より価格が高い

【USB 3.1(USB Type-C)系】

  • 4K30Hzを1台又はFull-HD60Hzを2台
  • Thunderbolt3より価格が低い
  • USB PDは60Wしか無い

【共通】

  • 4K対応(ただし60Hzとは限らない)
  • Full-HDは60Hz対応
  • USB3.1(USB-A)ポート複数
  • Gigabit Ethernetポート
  • オーディオポート
  • USB-CまたはThunderboltの外部ポート

【各製品ごとの差】

  • USB-PDのワット数
  • Display PortかHDMIか両方か
  • SDカードスロットやeSATA

この中で注目する必要があるのはディスプレイ解像度USB PDのワット数です.

 

4Kディスプレイをお持ちの方はその性能をフルに活かす(60Hz)ためには必然的にThunderbolt3系ドックが必要です

逆に4Kを使用しない方であればThunderbolt3にこだわる理由はほぼありません (他にあるとすれば外部端子にThunderbolt3機器をつなぎたい場合など).

 

USB PDによる給電は上に挙げた全てのドックで可能です.60W(20V3A)又は85W(20V4.25A)の給電に対応しています.現状USB 3.1ドック製品のPDによる給電は最大60Wのものしかありません.

規格上通信速度と給電電力に関係は無いはずですが...

85Wの給電電力が欲しい場合には必然的にTB3系ドックが必要です

MBP13インチなどミドルレンジ以下のノートPCの場合60Wの給電で十分ですから,いずれのドックでも十分な充電が可能です

 

私の意見

USB 3.1ドックを買いました

私はMBP15インチにFull-HDのディスプレイやTimeMachine用HDDを一気に接続するためにドックを購入しようと思いました.

近々4Kディスプレイを購入する予定は無いため価格差を考えればUSB 3.1系で十分です.一方,MBP15インチの付属充電器は85Wで給電するものですから,USB-PDが85W以上に対応しているものを選ぼうと思いました.

 

ところが,USB 3.1系はいずれも60WまでのUSB PDにしか対応していません.TB3タイプではBelkinやCaldigitのものが85Wまで対応しているのに,同社のUSB3.1製品にはありません.

 

価格差とにらめっこしながらさんざ悩んだ挙句,購入時点で最安だったUSB 3.1のMST30C2DPPDを選びました。

 

 一緒にこちらのケーブルも購入しています。とりあえずなんにでも使えるケーブルです。(ケーブル選びの注意点を最後に書いています)

 

1週間ほど使用してみて,非常に良いものを買ったと思っています.

 

  

我が家に帰り,USB Type-Cケーブル1本繋ぐだけで,

・FullHDディスプレイ

・TimeMachineHDD

・データ用HDD

USBオーディオ(ヘッドホン)

・スピーカ

・有線LAN

・60Wの充電器

・USBハブ

が接続されます.これって最高じゃないですか??

 

しかし唯一の不満はUSB-PDの電力です.

MBP15インチの場合,60Wの充電器を接続すると充電表示が出ます.しかし,MBP使用中はちっとも充電されません

訂正:ちっとも充電されなかったのは、ドック前面のUSB Type-Aポートを使用していたため30Wで充電していたからでした。60Wにすると、通常負荷時は充電されます。

スリープ状態にすると通常通り充電が可能ですので,単純に電力不足です.

また,ファンが回るような高負荷状態では充電中でもバッテリー残量が減っていきます

 

 

こういう時にはMBP付属の85W充電器をドック用のUSB Type-CケーブルとともにMBPに接続します.

MBPには85W充電器と60W充電器の2つが接続されることになりますが,自動的にワット数の大きな充電器に切り替えてくれます.

 

しかし,せっかくUSB Type-Cで全ての接続をブラックボックス化できたのに,充電器を別途接続するというのは中々不愉快です.

MBP15インチを使用する人で金銭面に余裕がある人は85Wタイプをお勧めします.

小さな差ですが,結構ストレスです.

 

おまけ

 

2018年7月16日追記

 こんなのを見つけました。これと1〜2mのケーブルをセットで買えば良さげです!!

 

 

 

最後にUSB-Cドックを漁っているときにこんなものを見つけました.

商品説明のどこにもThunderboltと書かれていないことからUSB 3.1による接続と考えられます.

しかしながらなんと5K60Hzディスプレイ対応を謳っています.5Kディスプレイ@60Hzの通信には20Gbpsを超える通信速度が必要とされており,意味不明です.

USB PD非対応であることからも私はおすすめできません.

 

でもちょっと気になるので,誰か買って試してください.

 

ドックに使うケーブルの注意点

ドックに使うUSB Type-C to USB Type-Cケーブルは多くの場合、ドックに付属してくると思います。しかし、それらは0.5mなど非常に短いことが多いため、便利に使うために、長いUSB Type-C to USBType-Cケーブルを購入することをお勧めします。

ケーブルを買う際は以下のことに注意してください

USB 3.1ドックの場合

  • 安すぎる(〜1000円)製品は危険
  • 「5Gbps」またはそれ以上の表記を確認
  • 「60W」またはそれ以上の表記を確認
  • 「アクティブケーブル」は買ってはいけない

 

Thunderbolt 3ドックの場合

  • 安すぎる(〜2000円)製品は危険
  • 通信速度(bps)を確認
  • 「60W」またはそれ以上の表記を確認

両者を完璧に両立できるケーブルは存在しません。

(短いケーブルを除く)

 

私が購入した以下のケーブルはUSB 3.1ドックで最大性能を発揮します。

20GbpsのThunderbolt 3にも対応し、「ほぼ万能」なケーブルです。

ただし40Gbpsの通信には対応せず、USB PDも60Wまでしか対応しない(と謳っている)ようです。よってThunderbolt 3機器には必ずしもお勧めできないわけです。

同じ製品ページで「色」を変えることで選べるものに以下のケーブルがあります。

 

 こちらは100Wまでに対応し、40Gbpsまで流せるため、Thunderbolt 3ドックで最高性能を発揮します。一方で、製品タイトルに

「Activeタイプ  ご注意:ThunderboltロゴがないUSB Type-Cポートに非対応」

と書いてあります。

このケーブルはアクティブケーブルですので、USB 3.1ドックには使用できません。

 

なんともわかりにくいですね。

これはこのメーカーのせいではありません。現状の技術では

「長くて速くて万能」なケーブルはいくら値段を上げても作れないのです。同じ端子を使うにも関わらず、USB Type-CとThunderbolt 3は共存しきれていないのです。。

 

購入したUSB Type-C 3.1ケーブルは非常に高品質だと思いました。ドックを買う際には上記のどちらかを買うことをお勧めします。

それ以外のケーブルを買うときも「万能なケーブルは存在しない」ことを強く意識した上で、必要なものを購入してください。