Shujima Blog

Apple製品,技術系の話をするブログ

【レビュー】MacBookにつなげるUSB-Cドッキングステーション(StarTech.com MST30C2DPPD)

 

MacBook Pro 15インチ Mid2017を手に入れ,USB-Cデビューするのに合わせてこちらをamazon.co.jpにて購入しました.

USB-Cのドックを買ってる情報が少ないのでできる限り詳細にレビューします.

 

なお,他のドックとの比較等はこちらの記事にまとめました.

 

 

masa-flyu.hatenablog.com

 

 


ざっと確認したところ,スペック通りの性能を発揮します.

充電器+多機能ハブが1本で接続されるというのは素晴らしいことです.

なによりそれら全てがこの値段で手に入るのですから,USB-C対応PCを持ってる人はぜひ購入すべきです.

この製品のおかげで,

  • FullHDディスプレイ
  • TimeMachineHDD
  • データ用HDD
  • USBオーディオ(ヘッドホン)
  • スピーカ
  • 有線LAN
  • USBハブ
  • 60Wの充電器

をたった1本のケーブルで接続できました.

いい時代になったものです.

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使用例(画像と図では接続されているものが異なる)


この製品のポイントは以下の通りです.


【ポイント】

  • 購入価格を考えると破格の性能
  • HDMIとDisplay Portによる2つのFullHD@60Hzディスプレイ出力
  • 4Kにも部分的(1台のみ30Hzまで)に対応
  • 外部用USB-Cポート,USB-Aポートx3を備える
  • 有線LAN(Gigabit Ethernet),オーディオもある
  • 90WのACアダプタが付属し,PCへの60W給電に対応
  • 有線LANには別途ドライバのインストールが必要
  • ACアダプタが重くてでかい
  • 短いUSB-Cケーブルが付属
  • ケースの質感はチープ
  • Thunderbolt 3規格に対応していない

デメリットはこの製品の仕様であり、購入価格を考えれば十分すぎます。

【付属品について】

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  • 本体

  W210 H21〜28(傾斜,高さ2mmの足ゴム含まず) D92mm,大きさのわりに軽い.仕様によれば133g.

  • AC-DCアダプタ(20V4.5A)

  W57 H33 D155mm,本体よりも重い.くっついているDC側コードは約1.5m,DCプラグはΦ2.5-5,長さ11mm,内側+.

  • 各国仕様のACプラグコード4本

  日本用を除き不要.日本用はアース端子付きものなので差込口に注意.必要であれば変換プラグを別途購入.アダプタ側はPCなどでよく見るC13形状,約1m.

  • USB-CtoUSB-Cケーブル

  おそらくUSB3.1Gen1(5Gbps,SuperSpeed USB3.1の刻印から推測).直径5mm,長さは端子-端子48cm,柔軟部39cm.短い.

 

USB-Cケーブルはとにかく短いです.ドック背面側とPCを50cmのケーブルで繋ぐなんて現実的じゃないと思うのですがどうでしょう?

 

【別途購入推奨品について】


長いCtoCケーブル(USB3.1通信 / USB PD 60W以上対応)


 約50cmの短いケーブルが同梱されています.ドックを離してPCから離して置きたかったので,こちらの長いケーブルを購入しました.

このケーブルは正直オーバースペックです.

Thunderbolt3対応ケーブルを持っていて損は無いかなと,全部入りのケーブルを選びました.

必ずUSB3.1(Gen.1で十分)の通信と60W以上の給電に対応したものを選んでください.現状1000円以上はします.ほぼ同じ見た目でUSB2.0対応や,Thunderbolt3のみ対応のケーブルがありますがそれらは使用できないと思われます.

また,USB-CドックにありがちなトラブルですがMacBook等パソコンに付属のケーブルは使用できません(Type-CではあるがUSB2.0規格の通信しかできない).

 

AC 3P→2P変換アダプタ(コンセントのアース端子をコードに変えるやつ)


 アース端子付きのACプラグコードが同梱されています.そのままでは2極のコンセントには刺せません.故に

 変換プラグや,いっそのこと

アイネックス AC電源ケーブル ACP-18A

アイネックス AC電源ケーブル ACP-18A

 

 ケーブルなどを使用して,アースを回避しなければならない場合があります.

私は家に転がってたケーブルを使用しました.

 

【デザイン】

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見た目(前面と背面)




 普通の樹脂の箱です.上下背面はシボ面,前側面は光沢面です.購入価格を考えるとなんら普通です.見えないところに置く予定なので別に構いません.個人的には無理に金属とか使うより好きです.

 

【性能】


 スペックはこちらで確認できます.本体背面にQRコードがあって,そこからこのページに飛べました.

www.startech.com

性能確認に使用したPCはMacBook Pro 15インチ(Mid 2017)です.面倒なのでベンチマークソフトなどで実速度を測ることはせず,macOSのシステム情報の速度(理論値)を見ています.

ベンチマークが知りたい方は同じ基板を採用したCalDigitをベンチマークしたブログがあったのでこの辺を見るといいかもしれません.

以下の各端子の性能確認はPCと本機との接続を,3つのケーブルでそれぞれ行いました.
①付属の短いCtoCケーブル(USB3.1 Gen1(おそらく) / 60W給電対応,50cm)
②別途購入した長いCtoCケーブル(Cable Matters,USB3.1 Gen2 / Thunderbolt 3 / DisplayPort / 60W給電対応,2m)
③MacBook Pro付属のCtoC充電ケーブル(USB2.0準拠の低速通信 / 100W給電対応,2m)

おおむね公式通りのスペックで動作しているようです.

USB-PD充電器としての性能


MacBook Pro Mid 2017 15インチに接続して試したところ,①,②,③全てのケーブルで60Wの給電が可能でした.


これは本機の評価とは直接関係がありませんが,MacBook Pro 15インチに60W充電器を接続して充電しても,高負荷作業中はバッテリーが減っていきます.

充電しながらの高負荷作業時には純正ACアダプタまたは85W以上のUSB-PD充電器が必要です.

85W以上のUSB-PDドックは,値段が1桁違います.

MacBook Proの場合,複数の充電器を接続すると自動的に最大出力の充電器が選択されます.

普段は本機を接続して60W充電をしておき,緊急時は並行して純正ACアダプタを接続する運用にしようと思います.

 

また,後述のとおり,前面のUSB-Aポートは大電流出力に対応しているのですが,このポートを使用中,USB-PD充電のための出力を落とすことが分かりました.

具体的には,セルフパワーのUSBハブを除くあらゆるUSB機器(USBメモリ等)を前面USB-Aポートに接続すると,USB-PDの出力が36Wに下げられます.

前面のUSB-Aポートは非常利用またはセルフパワー機器専用とすべきでしょう.

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通常時と前面USB使用時の充電状態

外部用USB-C端子の性能


いろいろと接続して試してみました.

  • USB-A変換アダプタ を介したUSB3.0-HDDの接続

    下記の変換アダプタを介してUSB3.0接続のポータブルHDDを接続したところ 

 5Gbpsで接続されました.

 

  •  USB&HDMIハブ NOVOO 

 

USB3.0で5Gbpsでの通信が可能だったほか,SDスロットも正常に使用できました.

一方でHDMIは使用できませんでした

 

  • USB-LAN ドングル 

 使用できました。


以上のことから,こちらの端子はUSB3.1 Gen.1に対応しているものの,Alternate Modeには対応していないと考えられます.

USB-C対応の液晶ディスプレイなどは接続できないでしょう.

給電能力は確認していませんが,ACアダプタの出力を考えると,大電力を供給する余裕は無さそうです.

 

USB-Aポートの性能


背面に2つ,正面に1つあり,公式にはUSB3.0(5Gbps)対応とあります.また正面の1つは高速充電に対応しているとのことです.

①,②,③の全てのケーブルでUSB-HDD,USBメモリ,USBオーディオ機器などを使用できました.ただし①と②のケーブルでは5Gbps(USB3.1 Gen.1),③のケーブルでは480Mbps(USB2.0)の通信速度となりました.

正面の端子ではiPadの充電が可能でした.電流は測定していませんが,iPadの仕様から1Aを超える充電が可能なようです.

ただし,前述の通り,前面のUSB-Aポートに何か少しでも電力を食うものを接続すると,USB-PDの供給電力が激減します.

本末転倒なので使用法が難しいところです.

背面の2つの端子はピッチが19mmのため,幅の広いUSB機器を2つ挿すことはできません.

 

HDMIの性能


公式にはDisplay Port未接続時,4K 30Hz対応とあります.

まずFull HDのディスプレイを接続しました.

①,②のケーブルで1920 x 1080 @60Hzでの表示が可能でした.

③のケーブルではそもそもディスプレイを検知しませんでした.

これらのことから,USB-CのAlternate Modeによる通信と推測できます.

HDMI使用中でもUSBポートの通信速度は遅くならないと考えられます.

 

次に4Kディスプレイ(LG 27UL500-W)を接続しました.

残念ながら認識しませんでした.

HDMIケーブルはディスプレイ付属のもの,Amazonベーシックのもののものの2つで試しました.

4K 30Hzでの表示を期待しましたが,何も表示されない結果となりました.

 

 

Display Portの性能

公式にはHDMI未接続時,4K 30Hz対応とあります.

4Kディスプレイ(LG 27UL500-W)を接続しました.

①,②のケーブルで3840 x 2160 @30Hzでの表示が可能でした.

③のケーブルではそもそもディスプレイを検知しませんでした.

 

リフレッシュレートが低く,ディスプレイの性能をフルで発揮することはできませんが,使用は可能でした.

 

HDMIとDisplay Portの性能

HDMIとDisplayPortは製品のスペックとしては同時利用が可能です.

しかしながら,MacがMSTをサポートしていない場合が多く,Macでは1画面の出力にしか対応しない可能性があります(AMD製GPUなら可という情報も?).

私の環境ではミラーリング(HDMIに接続したディスプレイとDisplay Portに接続したディスプレイの表示が同一になる)のみ可能で,Macと合わせてトリプルディスプレイとすることはできませんでした.

有線LANの性能

当初,LANケーブルを接続しても一切認識されませんでした(LEDも光りません).LANケーブルなど他のあらゆる要素を変更しても改善せず,諦めていましたが,後日調べて,ドライバが必要であることが分かりました.

メーカー商品ページ から以下の手順でダウンロードできます.インストールして再起動すると,勝手に認識されます.

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有線LANドライバの入手方法


ヘッドホン端子・マイク端子の性能


 性能も何もありませんが,使えるかのテストです.全てのケーブルで問題なく使用できました.

MacからはUSBオーディオとして認識されます.

オーディオ端子に刺さっていようがいまいが認識されてしまいます.

ノイズなどは感じません.

ちなみに私はドックのヘッドホンジャックにスピーカ,別途ドックのUSBポートに接続したUSB-DACにヘッドホンの2刀流で使用しています.

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オーディオ選択表示.中段がドックの音声出力,下段がドックに接続したUSB-DAC

 

 

【後日談】

何の気無しに分解したところ,EHDCD1という基板が出てきました.この型番で調べてみると,CaldigitのUSB3.1ドックの分解記事が出てきました.この両者はケースと付属品以外違いが無いと思われます.

 

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分解図

 

masa-flyu.hatenablog.com

masa-flyu.hatenablog.com

 



USB-Cドックの選び方,オススメ15選【随時更新】

私がUSB-Cドックが欲しくてたまらなくなった理由

(この記事は2020年5月6日に追記されました)

 

シュウジマ(@shujima1)と申します.ついにMacBook Proを買ってしまいました.

 夢にまでみた最新MacBook Pro....まさか自分のものになるなんて.

 

さて,現在販売されているほとんどのMacBookシリーズは,普通のUSB端子がありません.代わりにあるのはUSB-Cだけ

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無駄のないデザイン.かっこいいですね.

 

しかしながら,きちんと使うためにはいくらか周辺機器を買いそろえる必要があります.

例えば私はこちらのアダプタを買いました.

 今までのUSBやHDMIを使うためには必須です.そして,カバンにいれて持ち運ぶには素晴らしいものだと思います.

 

でも家では使いたくありません.

 

HDMIとかUSB-Aとか電源とかをMacに直接繋いでしまったら,机が配線まみれ.せっかくUSB-Cにまとめたのに台無しじゃないですか.

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HDMIやUSB-Aを挿すアダプタ本体はパソコンから離して置くべきだと思うのです.

 

そこで,同様のアダプタで,パソコンとの接続ケーブルが長い(50cm以上の)製品を探しました.すごく探したのですが...ぜんぜん無い...

その代わり,こんなのを見つけました.

 なるほどドッキングステーション(ドック)か...

これのケーブルを2mとかの長いものに変えれば,全部の配線を遠くにまとめられるのでは??

USB-Cドックがあれば,USB-Cの最高性能を引き出せるのでは??

と考えるようになりました.

 

そこで,実際に購入するにあたって,どんなUSB-Cドックが売られているのか?どんなUSB-Cドックを買えばいいのか?

頑張って調べてみました.

タイトルには15選と書いてありますが,Amazonで売っているほぼすべての製品を紹介しているつもりです(ケーブル脱着可能かつUSB PD充電に対応したもの,各社2つまで).

 

 

USB-Cドックは2種類ある

Amazonで「USB-C ドック」などと検索すると,たくさんのドックが出てきます.

あまりに多いので,どれを買えばいいかすっごく悩みました.

そこで,主だったUSB Type-Cドックについて調べ,製品ごとの違いを整理することにしました.

 

まず,USB-Cのドックは,大きく分けてその通信にThunderbolt 3を使用するもの(Thunderbolt 3ドック)とUSB 3.1+DisplayPortを使用するもの(USB3.1ドック)に分けることができます.

 

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両者の違い

USB Type-C端子にはUSB3.1規格の通信のほかに,より高速なThunderbolt 3規格の通信に対応しているものがあります.

Thunderbolt 3の方が性能が高いため40Gbpsと非常に高速な通信が可能で,5Kの映像にも対応しています.

その代わり,Thunderbolt 3は対応してるパソコンが少ない(MacBook Pro,Air,一部のハイエンドPC)という弱点があります.

 

一方で,USB 3.1はUSB-Cであればほとんどのパソコンで使用できます.その代わり,通信速度は5GbpsとThunderbolt 3より遅くなっています.

USB 3.1にはGen 1(5Gbps)とGen 2(10Gbps)という2種類の通信速度が用意されていますが,Thunderbolt 3に対応しないドックの場合,Gen 1(5Gbps)のみに対応したものしか確認できませんでした.

そのかわり,USB-Cは2つの信号を同時に流せることを利用して,映像用にDisplayPort,その他にUSB 3.1と分担して,4K30 fpsまたはFull HD 60fpsの映像と高速なUSB通信を両立しています.

よって,USB 3.1のドックにディスプレイをつなぐためにはDisplayPortに対応している必要があります(USB-Cからの映像出力に対応したパソコンなら99.9%対応しています).

 

以上がThunderbolt 3ドックUSB 3.1ドックの違いです.

 

Thunderbolt 3ドック

 

USB 3.1ドック

通信方法

Thunderbolt 3

USB 3.1 + Display Port 1.2

性能

10GbpsのUSB 3.1

映像は5K 60fps,4K60fps ×2まで

40GbpsのThunderbolt 3

5GbpsのUSB 3.1

映像は4K 30fps,Full HD 60fps ×2まで

(Macでは1台まで)

対応PC

(Apple)

MacBook Air / Pro

iMac / Mac mini

全てのMac

iPad Pro (2018〜)

対応PC

(その他)

・Thunderbolt 3に対応するPC

一覧表あり

・USB 3.1,Display Portに対応するPC

・Thunderbolt 3に対応するPC

・一部のAndroidスマートフォン

※iPad Proを含むタブレットやスマートフォンではすべての機能を使用できない可能性があります

 

それでは,通信速度以外の違いに着目するために,個々の製品を見ていきます. 

ラインナップの調査

Thunderbolt 3(TB3)ドックの例

 最高40Gbpsで通信が可能な,現状最高性能の通信方式を採用したドックです.

ただし使えるパソコンは限られます(MacではMacBook Pro/Airは使える,無印は使えない)

お値段は高くなってしまいますが,昨今のドックブームに呼応してか,複数メーカーから出ています.

 

そんなThunderbolt 3ドックを8種類ご紹介しましょう.

(比較表は後半にあります)

 

 USB 3.1ドック(USB-Cドック)の例

Thunderbolt3に比べ,より一般的なUSB 3.1通信を使用しています.

また,映像の通信にはDisplay Portという通信を利用しています(USB-Cは複数の通信を同時に流すことができます)

端子形状は同じですが通信方式が大きく異なります.

こちらも7種類紹介します.

(細部の違いの解説はそのあと)

 

 

ドックの性能一覧

製品を見て思ったこと

Belkin,StarTech,CalDigit,OWCなど通信方式の異なる2種類以上の製品を出しています.ドックに力を入れている会社だというのがわかりますね.

またThunderbolt 3に対応していないドックはAmazonの商品名などで「USB-C Dock」などと書かれています.

Thunderbolt 3もUSB-C端子じゃねーかとつっこみたくなりますし,ややこしいので,このブログではUSB3.1ドックと呼称します

 

さてそんな両者の違いや共通点をまとめると下記のようになります.

 

 

充電

映像

映像端子

通信

その他

Amazon

 

 

W

解像度

1台

解像度

2台

DP

HDMI

TBolt

3

USB

-C

USB

-A

有線

LAN

3.5 mm

 

 

Thunder

bolt 3

Belkin

85W

5K60Hz

4K60Hz

3

2

 

Amazon

StarTech

85W

5K60Hz

4K60Hz

2

2

2

 

Amazon

Kensing-

85W

5K60Hz

4K60Hz

2

2

2

 

Amazon

CalDigit

85W

5K60Hz

4K60Hz

3

3

2

SD, SPDIF

Amazon

OWC

85W

5K60Hz

4K60Hz

mini

2

5

SDx2, SPDIF

Amazon

MicroSol-

60W

4K60Hz

4K60Hz

5

SD

Amazon

Promise

60W

5K60Hz

4K60Hz

5

SD

Amazon

Plugable

60W

4K60Hz

4K60Hz

5

 

Amazon

USB

3.1

+

Display

Port

Belkin

60W

4K30Hz

FHD60Hz

3

2

 

Amazon

StarTech

60W

4K30Hz

FHD60Hz

3

2

 

Amazon

Kensing-

60W

4K30Hz

FHD60Hz

3

2

 

Amazon

CalDigit

60W

4K30Hz

FHD60Hz

3

2

 

Amazon

OWC

60W

不明

4

SD

Amazon

ARCHISS

60W?

4K30Hz

4

 

Amazon

LENTION

接続可

不明

FHD60Hz

2

VGA

Amazon

 【Thunderbolt3系】

  • 5Kの接続が可能なものがある
  • 4K60Hzのディスプレイを2台接続可能
  • USB PD(PCの充電)に85Wまで対応しているものがある
  • USB3.1より高価

【USB 3.1(USB Type-C)系】

  • 4K30Hzを1台又はFull-HD60Hzを2台(Macでは1台)
  • Thunderbolt3より安価
  • USB PD(PCの充電)は最大で60Wまで
  • 携帯型や画面裏に付くものなど個性的な製品がある

【共通】

  • ほとんど4Kに対応している(ただし60Hzとは限らない)
  • Full-HDは60Hzに対応している
  • USB 3.1(USB-A)ポート複数
  • Gigabit Ethernetポート
  • オーディオポート
  • USB-CまたはThunderboltの外部ポート

【各製品ごとの差】

  • USB-PDのワット数
  • Display PortかHDMIか両方か
  • SDカードスロットやeSATAなどの端子

 

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この中で注目する必要があるのはディスプレイ解像度USB PDのワット数です.

ドックを選ぶ上での注意点

4Kディスプレイをお持ちの方はその性能をフルに活かす(60Hz)ためには必然的にThunderbolt3系ドックが必要です

逆に4Kを使用しない方であればThunderbolt3にこだわる理由はほぼありません 

(あるとすれば,SSDやeGPUなどの外付けThunderboltデバイスを使用したい方です).

 

Mac限定:USB3.1ドックではディスプレイ1台しかつなげない

Macは外部に複数台のディスプレイを接続する場合に制限があります.

Thunderbolt 3ドックではなくUSB 3.1ドック(DisplayPort利用)の場合,AMD製のGPUを利用しないと2台以上のディスプレイに違う映像を送れないようです.

よってMacで複数台の外部ディスプレイを必要とする場合には原則Thunderbolt 3ドックが必要です.

ノートPCへの給電性能に注目しよう

ここに挙げた多くのドックではUSB PDという技術を使ってパソコンに給電することができます.60W(20V3A)又は85W(20V4.25A)の給電に対応しているものが多いようです.しかしながら現状USB 3.1ドック製品のPDによる給電は最大60Wのものしかありません

(規格上通信速度と給電電力に関係は無いはずですが...).

85Wの給電電力が欲しい場合には必然的にThunderbolt 3ドックが必要です

MacBook AirやProの13インチなど一般的なノートPCの場合60Wの給電で十分ですから,60Wでも十分な充電が可能です

一方で,MacBook Pro 15インチのようなハイエンドなノートPCの場合は85Wの給電があったほうがいいです(充電はされますが,スピードが遅くなります).

 

これらを考慮した上で,みなさんが自分の用途に合っていると思うドックを選んでください.

ケーブルも忘れずに買おう 

ドックを買う上で忘れちゃいけないのが長いケーブルです.多くのドックにはケーブルが付属しますが,長さがわずか10cmから長くて50cm程度しかありません.これでは,せっかくケーブル1本にまとめたのに,ごちゃごちゃしたドックを机の上に置かなくてはいけません.

そこで長いケーブルを一緒に買うことをオススメします.

ケーブルを買う際は以下のことに注意してください.

購入するドックの種類によって最適なケーブルが変わります.

USB 3.1ドックの場合

  • 安すぎる(〜1000円)製品は良くない
  • 「5Gbps」またはそれ以上の表記を確認
  • 「60W」またはそれ以上の表記を確認
  • 「アクティブケーブル」は買ってはいけない

Thunderbolt 3ドックの場合

  • 安すぎる(〜2000円)製品は良くない
  • 通信速度(bps)を確認
  • 「60W」またはそれ以上の表記を確認
  • 「アクティブケーブル」が良い

まず,USB-Cケーブルには「これさえ買えば何にでも使える」長いケーブルは存在しません(0.5mなどの短いケーブルのみ両対応がある)

アクティブケーブルとは,ケーブル内部に信号を処理するためのチップを埋め込んだもので,1m以上のケーブルでThunderbolt 3の最高速で通信するためには必ずこれでなければいけません.

しかしながらアクティブケーブルはUSB 3.1に対応していません

つまり,Thunderbolt 3ドックではアクティブケーブルを使うべきであり,USB 3.1ドックではアクティブケーブルを使ってはいけないということになります.

また,USB-Cのケーブルには仕様に沿っていない品質の悪いものも多く出回っているなど混迷を極めています.

これらすべてを見分けられる自信の無い方は ケーブルにしては少し高めですが,私が買った以下のケーブルをオススメしておきます.

おすすめのケーブル

 私が購入したこちらのケーブルはUSB 3.1ドックにオススメです.

このケーブルは普通のUSB-Cケーブルに加えて

  • 2mの長さなのに20Gbpsの高速通信に対応(Thunderbolt 3にも部分的に対応)
  • ケーブルが柔らかく取り回しやすい(ほんとマジで柔らかいです)
  • 最大100Wの給電に対応

という特徴があります.20GbpsまでThunderbolt 3にも対応しており,「最も万能な長いUSB Type-Cケーブル」の一つでしょう.

話がそれますが,このケーブルの柔らかさについて語ります.USB 3.0のアダプタとかってケーブルの硬さのせいで持ち上がったりとかして,すっごく邪魔でしたよね.しかもすぐ断線してダメになったり.このケーブルはとっても柔らかく,とても自由に取り回せるし,無理な力もかからず,断線なども発生しなさそうです.この点だけでもUSB 3.0などには戻れないほど素晴らしいですよ.

 

ただし,Thunderbolt 3ドックの場合は40Gbpsの通信を要求しますので,このケーブルの使用は良くないかもしれません. 

Thunderbolt 3ドックの方はこちらのケーブルがオススメです.

 こちらのケーブルは以下の特徴があります

  • アクティブケーブルでノイズに強い
  • 40Gbpsの高速伝送に対応し,Thunderbolt 3にもフル対応
  • ケーブルが柔らかく取り回しやすい
  • 最大100Wの給電に対応

しかしこちらのケーブルの説明文には

「Activeタイプ  ご注意:ThunderboltロゴがないUSB Type-Cポートに非対応」

と書いてあります。

このケーブルはアクティブケーブルですので、USB 3.1ドックには使用できません。

私の購入体験談

私はMacBook Pro 15インチ(Mid 2017)と一緒に使うドックを探しており,

USB 3.1ドックとケーブルを買いました 

私の環境ではドックに以下を接続しています

  • FullHDディスプレイ
  • TimeMachineHDD
  • データ用HDD
  • USBオーディオ(ヘッドホン)
  • スピーカ
  • 有線LAN
  • 60Wの充電器
  • USBハブ
  • カードリーダ
  • DVDドライブ

なんとこれら全て「たった1本のケーブルで」「机に座った瞬間1秒で」接続されるんです!!

とても音がいいけど接続が面倒くさくてあまり使っていなかったオーディオアンプ(USBヘッドホンアンプHP-A4)も...

大事とわかっていながらたまにしかしてなかったTimeMachineバックアップも(Logitech LHR-2BRHU3)...

その他あらゆる機器が一瞬でつながって,高速な有線LANにもアクセスできて,しかも充電もされる

これはUSB-Cが無い頃には実現不可能だったことです.

たった1個のUSB-CドックでMacBookがデスクトップ並みの拡張性を得たのです!

なぜこのドックを選んだのか

私はStarTech.comのUSB 3.1ドックを選びました.

購入当時,Thunderbolt 3ドックは5万円近くするものばかりだったことや,4Kのディスプレイを持っていないことから,2万円程度で売られているUSB 3.1ドックで十分と判断しました.

その中で価格と端子数から,バランスがいいと思ったものを選びました.

基本的には大満足です.

 

しかしながら,一点だけ不満があります

それがUSB-PDの充電電力です.

MacBook Pro15インチの場合,60Wの充電性能では接続していてもバッテリーの容量が減ることがあります(軽い処理や,スリープをしている時には問題なく充電できます). 

必要な時にはMacBook Proの充電器も接続することにしていますが,せっかくUSB-Cで全ての接続をまとめられたのに,いちいち充電器を接続するというのはあまり気分が良くないです.

MacBook Pro 15インチなどハイエンドノートを使用する人で金銭面に余裕がある人は85Wタイプをオススメします. 

 私が今買うとしたら(2020年5月現在)

先にあげた通り,私はStarTech.comのUSB 3.1ドックを購入しました.

しかし,それはThuderbolt 3のドックが4〜5万円もしたから妥協したのであって,本当はThunderbolt 3デバイスが欲しかったという本音があります.

Thunderbolt 3ドックが安くなった

ところが,2018年の後半にかけていくつかのThunderbolt 3ドックが3万円ほどまで値下がりしてきました.

3万円を高いと感じる方もいるかもしれませんが,ドックの機能を考えると,ある程度底値と考えています

USB-Cの85Wの充電器(まともな製品は1万円弱),各種映像アダプタ類(1000円〜2000円)が複数,USB 3.1 Gen 2やThunderboltのハブ(たぶん1万円くらい)などで構成されるドックは3万円くらいしないと赤字になってしまうでしょうドックを分解して,構成要素を確認したことがあります

そして,ドックで得られる体験は確実に3万円以上の価値があります.10万20万もはたいて買ったPCの性能をフルに活かすためには,このくらいの周辺機器を買うべきだと思いました.

 

それらを踏まえた上で,私が今買うとしたら,StarTech.comやKensingtonのThunderbolt 3ドックを選ぶかなーと思っています. 

 理由は

  • 85Wの高速充電に対応している
  • 4KやThunderboltなどフル機能
  • 価格が安い

などです.

 

 

充電

映像

映像端子

通信

その他

Amazon

 

 

W

解像度

1台

解像度

2台

DP

HDMI

TBolt

3

USB

-C

USB

-A

有線

LAN

3.5 mm

 

 

Thunder

bolt 3

Belkin

85W

5K60Hz

4K60Hz

5

 SD

Amazon

StarTech

85W

5K60Hz

4K60Hz

2

2

2

 

Amazon

Kensing-

85W

5K60Hz

4K60Hz

2

2

2

 

Amazon

CalDigit

85W

5K60Hz

4K60Hz

3

3

2

SD, SPDIF

Amazon

OWC

85W

5K60Hz

4K60Hz

mini

2

5

SDx2, SPDIF

Amazon

MicroSol-

60W

4K60Hz

4K60Hz

5

SD

Amazon

Promise

60W

5K60Hz

4K60Hz

5

SD

Amazon

Plugable

60W

4K60Hz

4K60Hz

5

 

Amazon

USB

3.1

+

Display

Port

Belkin

60W

4K30Hz

FHD60Hz

3

2

 

Amazon

StarTech

60W

4K30Hz

FHD60Hz

3

2

 

Amazon

Kensing-

60W

4K30Hz

FHD60Hz

3

2

 

Amazon

CalDigit

60W

4K30Hz

FHD60Hz

3

2

 

Amazon

OWC

60W

不明

4

SD

Amazon

ARCHISS

60W?

4K30Hz

4

 

Amazon

LENTION

接続可

不明

FHD60Hz

2

VGA

Amazon

しいて欠点を挙げるなら,HDMI入力が無いことですが,これはDisplayPort→HDMI変換ケーブル

などを用いることで容易に解決可能です.

また,USBポートの数が足りない等も同じくUSBハブを取り付ければ解決する話です.

 

また,Thunderbolt 3ドックを買う際には長いThunderbolt 3ケーブルを買うのを忘れずに.使い心地が全く変わりますから.

以上私の意見でした.もちろんこれ以外の製品がダメだと言ってるわけではありません.みなさんが求める機能と価格とを比較して,素晴らしい1台を決めてくださいね.

おまけ

さて,本編でオススメした商品が特定の会社に偏ってしまった気がします.決して製品を褒めるとお金をもらえるとかはありませんので.

むしろ,自分が買ってよかったUSB-Cドックを布教したい一心でこの記事を書いています.みなさんも買った際にはぜひUSB-Cドックの良さを周りに伝えてあげてください.

いつの日か一家に一台USB-Cドックの時代が来ますように.

 

さて,この記事では,できる限り多くのドック製品を紹介しようとしていますが,一部意図的に省いているものがあります.例えばこれ

 

まず商品説明のどこにもThunderboltと書かれていないことからUSB 3.1による接続と考えられます.

しかしながらなんと5K60Hzディスプレイ対応を謳っています.ほんとに??

 

Thunderbolt 3に対応していないドックの場合,5K60Hzは99%出せません.理由は多くのPC側がDisplay Port 1.4に対応していないためです.

コアな説明は省きますが,Thunderbolt 3非対応=4K30Hzまでと考えて差し支えないです.

 

そして次に「20V DC電源アダプタ付き」という表記.これはUSB-Cドックによくある詐欺まがいの書き方です

USB-Cポートを使ってノートPCを充電するためにはUSB PDという規格に対応している必要がありますが,そんな文言はありません.たぶん非対応です.

にもかかわらず「電源アダプタ付属!」などと言っているドックが複数ありますが,それはあくまでドックを動かすための電力であって,充電に使えるものではありません.

僕はこのドックを見て,「Wavlinkという会社は信用に値しない」と判断しました.

 

それと同様に,「USB PD対応!80W充電器搭載!!」などというドックもありますが,これもUSB PDには60Wまでしか対応せず,残りは他の周辺機器やドックが使うなどということもあります.

下記の2つのワット数表記はともにPCへの給電電力ではありません(左:OWC,右:ARCHISS).実際には共に60Wまでだと思います.OWCはAmazonの説明文も矛盾が多いため,正直買いたく無いですね(製品自体はそんなに悪く無いと思うのですが).

f:id:masa_flyu:20181202010533j:plain
f:id:masa_flyu:20181202010824j:plain

ドックの説明にはほんと誤解させるための表記が多く,この記事を正確に書くための裏どりが大変でした.

 

とはいえ,まだまだ騙されているかもしれませんので,ぜひこちらのブログと公式のスペックを参照しつつ正しい情報を見つけてくださることを祈っています.

 

また,当記事に間違いを見つけた方は,お手数ですが,お問い合わせフォームから修正のご提案を頂けますと幸いです.

おわりに

以上,僕が大好きなUSB-CとUSB-Cドックについて語ってきました.最後までお読みいただきありがとうございました.

USB-C関係がもう少し気になる方は,USB-Cのカテゴリの他の記事もぜひ見ていってください. 

 

www.shujima.work

 

Raspberry PiでPythonプログラムを自動的に起動させる.(autostart)

車載Raspberry Pi プログラムを作ったので.

いくつかやったが,この方法が唯一うまくいった.他は多分何かミスってるみたい.

参考サイトは以下です.

Raspberry Piでプログラムを自動起動する5種類の方法を比較・解説

5通りの方法が乗っていますが,そのうち「autostartを使う方法」というのを使いました.


2018/10/11追記:
この方法で動かないことがあったので,cronで動かす方法というのも試してみました.

たぶんリンク先の方法のほうが応用が効き使いやすいと思うので,こちらの記事も参考にしてください!
masa-flyu.hatenablog.com
追記終わり


まず,ターミナルで,

$ nano ~/.config/lxsession/LXDE-pi/autostart 

と打ちます.nanoの部分はお好きなテキストエディタで.

 


@から始まる文がいくつか出てくるかと思います.自分の場合は,

@lxpanel --profile LXDE-pi

@pcmanfm --desktop --profile LXDE-pi

@xscreensaver -no-splash

となっていました.これに,プログラムの実行コマンドの先頭に@をつけて追記します.

@python /home/pi/hogehoge.py

という感じで.

自分の場合はapt-getでインストールしたopenCVだったため,(記事執筆時点では)python3ではなく,python2を使う必要がありました.

そのため自分は

@python2 /home/pi/DevelopPi/Python/OpenCV/cvsignal.py

となりました.

/home〜のディレクトリは自分の環境に合わせればいいです.DevelopPiから先は自分で作った適当なフォルダです.

入力が終わったら,nanoの場合,Ctrl+O(保存),Enter,Ctrl+X(終了)とすると,元のコマンド待機状態に戻るはずです.
あとは再起動すれば,pythonプログラムが開始するでしょう.


2018/10/11追記:
autostartによる方法で動かないことがあったので,cronで動かす方法というのも試してみました.
masa-flyu.hatenablog.com

SW4STM32 Mac版でterget firmwareがERROR__UNZIP_ISSUEでダウンロードできない.

なんで?

 

STM32の開発環境を構築する(わりと楽に) - yuqlidの日記

 

に従って環境構築をしていた.

f:id:masa_flyu:20170625153615p:plain

Project Firmware Configurationで,Download target firmwareを押すと,(おそらく)正常にダウンロードがなされた後で,以下のエラーダイアログが出る.

 

f:id:masa_flyu:20170625153624p:plain

 

原因不明

軽く検証してみたところ...

STM32F4ではなくF0ならOK,Cube HALではなくStdPeriphではOK,mac版ではなくWindows版ならOK

F4かつCube HALかつmacのときだけ出現する謎エラー...

 

原因不明のまんまだが,ちょっと強引な方法だけど解決できた.(たぶんもっとマシな方法がいくらでもある)

 

解決方法

1.Project Firmware Configuration のDownload...ボタンのすぐ下にある'Firmware installation'を選択

f:id:masa_flyu:20170625160532p:plain

 

2.画像の中腹にあるFirmware installation repositoryのディレクトリを覚える(初期設定なら/Users/ユーザー名/.ac6/SW4STM32/firmwares)

f:id:masa_flyu:20170625160314p:plain

 

3.Finderで開く

※画像ではfirmwaresの中に,ダウンロードに成功したfirmwareが入っているが,これは全て完了後の画像のため.何も入ってなくてもOK.

f:id:masa_flyu:20170625161046p:plain

4.Project Firmware Configurationに戻り,Download terget firmwareボタンを押す

 

ダウンロードが進行すると,先ほどFinderで開いたフォルダの中に「.tmp_STM32Firmwareinstall_xxxxxxxxxx」といった名前のフォルダが生成される.

 

そしてその中にstm32cube_fw_f4_v1150.zipが生成されていく.これが今ダウンロードしている必要なzipファイル.

 

このフォルダはダウンロードが終了し,zipの展開が終わると直ちに削除される.今回のエラーはダウンロードは成功したが,zipファイルの展開でつまづいてるだけなので,zipファイルを手動で展開すればうまくいく.

 

そのためにzipファイルのダウンロードが完了した瞬間(Project Firmware configurationの下部の進捗バーが100%になったら),zipファイルをcmd+cでコピー,

一つ上のディレクトリにペーストする.

 

(別にコピーしないでも移動させるだけでもいいかも?)

 

f:id:masa_flyu:20170625162414p:plain

 

5.zipを展開する(展開場所はFirmware installation repositoryのディレクトリ)

 

これで/ Firmware installation repositoryのディレクトリ /STM32F4-Discovery_FW_V1.1.0

フォルダが作られた

 

6.Project Firmware configurationに戻り,一度上部の選択肢を変更し戻す(Hardware Abstruction LayerからNo firmwareに.再びNo firmwareからHardware Abstruction Layerに.)

 

Download target firmwareボタンが消え,「Firmware 'STM32Cube_FW_F4_V1.15.0' has been found.」という記述が増えている.これで解決...

SIP解除:「csrutil disable」しても「Command not found」となる場合(macOS El Capitan, Sierra, High Sierra )

結論を先に.

Command + R では無く, Option(Alt) + Command + R

 

 顛末

愛用しているMacBook Pro Late 2013 (13インチ).

新しもの好きな僕としては,最新OSはPublic Betaの段階からインストールしてしまう.OS X El CapitanのときもSIP (System Integrity Protection)の問題など,何も考えずに真っ先にインストールした.

しかし広く公開されているSIP無効化手順

①Command + RでOS Xユーティリティ起動

②メニューバーよりターミナル起動

③「csrutil disable」を打つ

をしたところ

「Success」などの単語は無く「Command not found」という冷たい文字が出てくるのみ.2015年当時は何度調べても,何度やり直しても同じことを繰り返すのみ.

Late 2013は古すぎてコマンド自体が存在しないのかな??という曖昧な結論を得て,結局そのまま放置して1年半経ってしまった.

 

最近職場のiMac Late 2009のSIPを解除する必要が出た.7年も前のMac,一筋縄ではいかないだろうと思ったが,いたって普通に解除できた.

そこから疑問に思い,軽く調べたところとてつもなく簡単に解除できた.

 

原因:Command + Rでは,古いバージョンの「ユーティリティ」が起動する場合がある

さらなる原因:Bootcampなどでパーティションが分かれているときに,ユーティリティのある領域が古いまま保たれてしまう??(よくわかってない)

 

解決策:Mac起動直後りんごマークが出る前にOption(Alt) + Command + Rを長押しし続ける。地球のようなマークが出てきたらOK。最新版の「macOS ユーティリティ」をインターネット経由でダウンロードするので環境にもよるが起動まで長時間かかる。起動後は通常通りターミナルで「csrutil disable」を入力する.

 

こんな簡単なことだったとは...

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